平成最後の夏、ジャニーズ初心者の私は、ジャニーズアルバム30枚(合計562曲)を聞いた

20うん年あまり、私は、ちっともジャニーズに興味なかったんです。

 

SMAPの「世界に一つだけの花」が流行していた時代、
私がその曲を知るのは、その曲が世界に流れ始めてから1ヵ月後とかで。
当時、吹奏楽部だった私は、流行歌も知らないのかと先輩にため息をつかれました。
ついでに言うと、その時の私、SMAPはキムタクしか知りませんでした。
先輩に、2回目のため息をつかれました。

 

「シンデレラガール」がものすごくいい曲で、ものすごく気に入って、なんどもヘビロテして、歌詞もいいし、曲も今っぽくていいし、褒め言葉しか出てこない1曲だなって思いまして。毎日、毎日、「シンデレラガール」聴いていたら、「そういやジャニーズっていい曲結構あるよな」って不意に思って、無性に何でもいいからいっぱい聞きなくなって、TSUTAYAで借りたのが、アルバム30枚。私の行動力、半端ないわ。自分でもびっくり。

 

借りてきたのが下記30枚。(順序は私の気まぐれ)

KinKi Kids「39」
・嵐「All the BEST! 1999-2009

・嵐「Japonism」

・嵐「Popcorn

・嵐「僕の見ている風景

・タッキー & 翼「タキツバベスト」

関ジャニ∞「8EST」

・NEWS「NEWS BEST」

・NEWS「NEVERLAND」

KAT-TUN「10TH ANNIVERSARY BEST "10ks!"」

KAT-TUN「Break the Records -by you & for you-」

Hey! Say! JUMP「DEAR.」

Hey! Say! JUMPHey! Say! JUMP 2007-2017 I/O」

Kis-My-Ft2Kis-My-1st

Kis-My-Ft2「Kis-My-Journey」

Kis-My-Ft2「KIS-MY-WORLD」

Kis-My-Ft2「I SCREAM」

Kis-My-Ft2「Goodいくぜ!」

Sexy Zone「one Sexy Zone

Sexy Zone「Sexy Power 3」

Sexy Zone「Welcome to Sexy Zone

A.B.C-Z「from ABC to Z」

ジャニーズWEST「なうぇすと」

ジャニーズWESTパリピポ」

ジャニーズWEST「ラッキィィィィィィィ7」

山下智久「エロ」

山下智久「YAMA-P」

山下智久「YOU」

山下智久「遊」

山下智久「A NUDE」

はい以上30枚です。打つのに疲れました。
この30枚である理由は、特になく、ただ単にTSUTAYAで目に止まったからです。私の気まぐれです。何か脱字ありましたら、コメント欄にてクレームを受け付けています。
TOKIOとV6とSMAPがないのは、とりあえず、私と歳の近い人たちから聴きたいと思ったからです。兄さんたちのは今度借ります。

 

このブログを書くことは、借りた時から決めていて、本当は、どのアルバムのどの曲が良かったなどと自己中なことを書こうかと思ってたんですけど、あまりにも曲が多すぎて、イヤホンから流れている曲が、どのグループの曲なのかすらもわからなくなるほどで、そういや私バカだったなと再確認すると同時に、諦めました。

 

なのですが、562曲もののジャニーズ曲をほとんど初めて聞いた初心者の私が、思ったことがあるので、ちょっと聞いてください。「いや、知ってるよw」という方が大半だと思うのですが、初心者の私は、この発見をできたことが嬉しいので、書きます。

 

「全部、イヤホンで聴くより、ライブで聴いた方が良い曲ばかり」ということです。

ああ、見えるぞ、見えるぞ、真顔でつまんなそうに「うん。そうだね?」と言うみなさんが。

 

いや違うんですよ?

私、ジャニーズとは逆の位置にいるような女性アイドルであるAKBの曲もアルバム30枚くらい聞いてて、劇場でやってる曲とかも知ってて、だけど、「ライブで見たいな」と思う曲ってあんまりないんです。前田敦子卒業コンサートである東京ドームコンサート初日にしかライブに行ったことがないのが、その証拠なんですが。なんというか、AKBの曲って、ライブで盛り上がれそうな曲いっぱいあるんですけど、サプライズ感が想像できないんです。どの曲も大好きなんですが、そこには曲を聴いたその通りの世界が広がっていて、なにせ人数が多いから、誰かがなにか変わったことをしても見逃しそうで、そこには限りない個性があるはずなのに、踊ってる子が変わろうと、衣装が変わろうと、例え誰かが振り付けをミスろうと、曲の世界は変わらない感じ。曲自体がかなりのレベルで完成されてるというか、曲自体が「アイドル」を表現してしまっているから、笑顔で踊る彼女たちを安易に想像できて、それ以上の何かが期待できない感じ。いつ聞いても、だれが歌ってても、ライブだったとしても「同じ」な気がする、サプライズ感のなさ。口パクと大人数が招いてしまった悲劇なのかもしれないけど、私は、いつも「同じ」であることを悪いことだとは思ってないし、ずっと笑顔を絶やさない彼女たちが大好きです。

 

対して、ジャニーズは、曲自体が何か未完成さがあったんです。これを歌ってる、あの子の表情が見たいなとか。その隣にいるはずのあの子はどんな笑顔をするかなとか。ライブによっての笑顔の変化にすら期待出来て、またそれによって曲の感じが少し変わる気がする未完成感。曲が、その子の些細な表現で変わってしまう感じ。セクシーな歌い方ができるところで、ファンは「キャー」などと黄色い声援を言うだろうし、それを見通しての間もあるし、そして、その黄色い声援が入ることで完成されるかのような曲。ジャニーズの曲は、そんな曲がほとんどだと思いました。なにせ人数も、全員見ることができるだけの人数しかいないし、たとえ、誰かを見ることに夢中で、何かを見逃しても、違うファンが見つけているであろう安心感。たとえ口パクだったとしても、毎回「同じ」な気がしないサプライズ感が、期待できるなと思ったんです。1つ1つの曲で、ちゃんと個性を表現できて、個人を応援しがいのある感じ。どんなに歳をとっても同じ人が歌ってくれるだろうから、未来の想像も含めて、どこまででも想像できる楽しさと、その変化を見ることの喜び。だから、ジャニーズは、コンサートもイベントも倍率高めで売れるのだろうなと思いました。

 

「アイドル」じゃない歌手の例をあげます。

先日、宇多田ヒカルの「初恋」を円盤で買ったんですが、それはそれは完璧に曲自体が完成されていたんです。どの曲も手を抜くことなく。ヒッキーのいる時代に生まれて良かったなと思えるほどで。天才という言葉がこれほど似合う歌手、他にいるんだろうかと思えるほどで。曲の「未完成さ」はもちろんないですし、ヒッキーは生歌でCD音源みたいな完璧な歌を歌えるし、サプライズ感あまりないと思います。ライブ行ったことないので、音楽番組からの想像ですが。だけど、私はちゃんと「ヒッキーのライブに行きたい」と思ったんです。AKBと何が違うかと言ったら、やっぱり、「プロの仕事」というか「圧倒的クオリティの音楽」見たさだと思います。アイドルはプロじゃないかと言えば、答えはNOなのですが、アイドルって、どこか未熟さがあってこそ光ると思うんです。「変わってしまうことの愛おしさ」含めてのアイドルだと思うんです。成長過程を楽しむといえばいいのでしょうか。ヒッキーに変化がないかといえば、これの答えもやはりNOなのですが、その変化は、プロの変化だと思います。たとえば、曲にアレンジいれるとか、そのアレンジもオリジナルと対峙できるほどで、歳をとったら、歌い方とか声質とか考え方とか色々変わるだろうけど、「圧倒的クオリティ」であることは変わらない。「ヒッキー」というブランドに少しも歪みがないみたいに。対して、アイドルにはいろんな曲をやって、自分の輝ける場所を見つけて欲しい。アイドルは、圧倒的クオリティじゃなくてもいいから、「がんばってる君」が見たいと思える存在で、アーティストと呼ばれる中でも特殊な分類だと思います。

 

ジャニーズの曲を562曲も聞いて、最初はみんな同じ声に聞こえたけれど、聞いているうちに、誰の声なのか少しは判別できるようになって、やっぱりアイドルグループといえども「個性」を表現できるところがたくさんあった方がいいなと思いました。それを一番表現できるのが音楽だと思うし、音楽がアイドル達にとって、輝きを増せる場所であり続けて欲しいものです。


平成最後の夏に、ジャニーズのアイドルとしての強さを知った私でした。