「何が楽しくて生きてるの?」そう聞かれて笑うだけだった私がジャニーズファンになろうと思うまで

仕事して、休日は学校行って、勉強して、学費稼ぐためにバイトもして、そして平日になるとまた仕事して、残業して、休日出勤もして…

そんなことをずっと繰り返してきました。

私の休日は、社会人になってから、人気のアイドル並みに、ずっと0でした。

 

「何が楽しくて生きてるの?」
数年前のある日の飲み会で、
私のアイドル並みのスケジュールを知った知り合いが、
私にそう聞きました。
「あははは」
私はそう答えました。
自分の対応力の悪さに愕然としながら、ハッとしました。

私は私の時間を楽しんでいいんだ。

 

小さい時から鈍間で鈍臭かった私は
「頑張らなきゃ。もっと頑張らなきゃ。もっとみんなに置いてかれる。」
いつもそう思ってました。

遊ぶことがうまくできず、休むこともできず、
ただひたすら仕事して、勉強してきました。


楽しいってなに?
楽しむってどうやるの?
さっぱりわからないまま、
気づけば私は20代も後半になっていました。
キラキラできたはずの20代は、
キラキラできずに終わりに近づいていました。

 

 

ある日、テレビで、
いつもどおり
顔を赤くして、アイドルに黄色の声援を送っている
自分と歳の変わらない女性たちを見て思いました。

楽しそう。
めっちゃ楽しそう。
あ、楽しむってこういうこと?

 

だけど
小学生からこじらせてきた私は、男の人が苦手でした。
ジャニーズに興味を持てませんでした。

愛用のウォークマンには
女性の声の音楽しか入ってません。

私のウォークマン
弟が勝手に入れたミスチルやジャニーズや福山雅治が流れてくると、
気持ち悪くなって、イヤフォンをむしり取り、
この世の終わりなんじゃないかってくらい弟を説教するレベルで
男の人が苦手でした。

 

 

 

 

…はあ?


あのミスチル様の曲も楽しめないなんて
どんなつまらない人生だよ。
自分で自分に嫌気がさすわ。

 

自分に絶望しかしてなかった、
そのまたある日、
コウノドリ」というドラマで綾野剛が、
あまりにも優しい声で主人公を演じているので
ファンになりかけました。


あれ?
私、男の人、大丈夫かも。

 
東京タラレバ娘」で
坂口健太郎の声も良いなって思ったり、

過保護のカホコ」で
竹内涼真の声も好きになり、

 

気づいたら
ただの声フェチになってました。

 

そしたら
「花のち晴れ」で
ついにジャニーズに辿りついてしまったんです。
好きな声の持ち主は、
ジャニーズ好きの友達曰く、
平野紫耀というらしい。

なんだし、キンプリって。King & Prince?
秋元康あたりが男性アイドルのプロデュースも始めたのかな?
と本気で思ってたレベルの私に、
ジャニーズ好きの友達が色々教えてくれました。

 

テレビやYoutubeを見てると、
演技下手だわ、歌も下手だわ、ダンスもズレてるわ…


え、何それ…かわいい…

 

そう思った刹那、
よぎったんです。
顔を赤くして、アイドルに黄色の声援を送っている
自分が。

 

今の私ならできるんじゃないのか。
もうすぐ30だけど、
キラキラしても良いんじゃないか。
そもそもキラキラして良いのは若い人だけって
どんな呪いだよ。


アイドル並みのスケジュールはもう辞めて、
空いた時間を、本物のアイドルに
使ってみたら良いんじゃないだろうか。

私はもう十分頑張ってる。
そもそも私は誰と競争していたのだ?
みんなって誰だ?

 

もう良いじゃないか。
私は私の時間を楽しもう。


コンサートとか行ったり、
うちわ持ってニヤニヤしたり、
遠征したり、
うん、絶対楽しい。

 

今度、
「何が楽しくて生きてるの?」と聞かれたら、
「人を応援するのが楽しくて生きてる」
とカッコよく、満面の笑みで言える自分になりたい。

 

さあ先ずは、
愛用のウォークマンに友達からもらった、
シンデレラガールを入れよう。

 

こうして
ジャニーズ初心者ならぬ、
人生楽しむ初心者の私が誕生したのでした。

 

 

 

あなたは、
「何が楽しくて生きてるの?」に
答えられますか?